モデルハウスは家具がもらえる?メリットや注意点も解説

モデルハウスは家具がもらえる?メリットや注意点も解説

新築住宅を購入する際、完成した物件をイメージするためにモデルハウスを見学する人も多いでしょう。

新築住宅の購入を希望する人の中には、モデルハウスが購入できないか検討している人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、モデルハウスを購入するメリットや注意点について解説します。これから新築住宅やモデルハウスの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

記事の監修者情報
慶應義塾大学経済学部経済学科。大学在学中は国際金融論を専攻。国内大手保険会社にて、個人営業・法人リスクコンサルティングを行う。保険コンサルティングやライフプランニング設計を通じた住宅予算診断、資産運用などを得意とし、これまでの保険・家計相談は1000件を超える。

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モデルハウスとは

モデルハウスは、ハウスメーカーや工務店が完成した物件がイメージできるように建築した物件です。ハウスメーカーや工務店が建築する物件を実際に見学できるため、写真や間取り図だけで判断できない部分を確認できます。

各ハウスメーカーや工務店の営業担当者にも質問できるので、新築物件を購入する場合は必ず見学しておくべきです。

モデルハウスには「住宅展示場のモデルハウス」と「分譲地のモデルハウス」に分かれます。それぞれのモデルハウスの特徴について確認しましょう。

住宅展示場のモデルハウス

住宅展示場は、複数のハウスメーカーや工務店が集まってモデルハウスを建築している場所です。住宅展示場に建築されているモデルハウスでは、各ハウスメーカーや工務店の最新の設備やデザインがチェックできます。

そのため、一定期間が経過するとされているモデルハウス建築会社のモデルハウスが一区画に集まって立ち並んでいるのが住宅展示場です。

住宅展示場のモデルハウスは、一般的に各建築会社の最新の設備やデザインを紹介する狙いがあります。そのため、一定期間が過ぎると新しいものに建て替えられる特徴があります。

分譲地のモデルハウス

分譲地のモデルハウスは、各ハウスメーカーや工務店が分譲している土地にモデルハウスを建築しています。分譲地の一区画にモデルハウスが建築され、デザインや性能のグレードが高くなっているモデルハウスが多いです。

住宅展示場に建てられたモデルハウスより、よりリアルな住宅を見学できます。

モデルハウスが販売されるケース

モデルハウスが販売されるケースには、以下の2パターンがあります。

  • 住宅展示場のモデルハウスを解体して再建築するケース
  • 分譲地のモデルハウスが公開期間後に販売されるケース

1点目は、住宅展示場に建てられていたモデルハウスが解体された後、別の場所で再建築されるケースです。もともと住宅展示場に建てられていた場所と異なる場所に建築されているので、周辺エリアのリサーチはチェックする必要があります。

2点目は、分譲地のモデルハウスがそのまま販売されるケースです。分譲地にそのまま建てられているおり、見学したタイミングと同じ間取りや設備で購入できます。

モデルハウスを購入するメリット

モデルハウスを購入するメリットは、以下の通りです。

  • 一般的に注文住宅よりも割安に購入できる
  • 住宅のデザインがおしゃれな物件が多い
  • グレードの高い住宅設備やインテリアの物件に住める
  • 将来の生活がイメージしやすい
  • 物件の引き渡しが通常の注文住宅より早い

それぞれのメリットについて確認しましょう。

一般的に注文住宅よりも割安に購入できる

モデルハウスは、一般的な注文住宅よりも購入価格が安くなる傾向にあります。また、値引きにも応じてくれやすい点も特徴です。より購入価格を抑えて家を買いたい人には、メリットだといえるでしょう。

住宅のデザインがおしゃれな物件が多い

モデルハウスは、見学者の購入意欲を高める目的で建築されています。そのため、住宅のデザインなどをおしゃれにして建築している物件が多いです。一般的な販売プランよりも、おしゃれなデザインの物件が購入できます。

グレードの高い住宅設備やインテリアの物件に住める

グレードの高い住宅設備やおしゃれなインテリアの物件を購入できるメリットがあります。デザインと同じく、見学者の購入意欲を高めるために住宅設備やインテリアのグレードを高くしているケースがあります。

通常の販売プランよりも高いグレードの物件を購入できる点もメリットです。

将来の生活がイメージしやすい

モデルハウスを購入すれば、将来の生活イメージがつかみやすくなる点がメリットです。分譲地に建てられているモデルハウスを購入した場合、そのエリアで生活がスタートします。エリアの周辺環境や治安状況が分かるので、将来の生活がイメージしやすいです。

また、注文住宅の完成後によくある「物件のイメージが思ったより違う」懸念を抱く必要がありません。

物件の引き渡しが通常の注文住宅より早い

注文住宅より物件の引き渡しが早い点もメリットです。一般的な注文住宅は、引き渡しまでプランの提案から着工など1から実施します。一方で、モデルハウスの場合はすでに建築されている物件なので、引き渡しまでの期間が早いです。

なぜモデルハウスは安く購入できる?

モデルハウスが安く購入できる理由は、以下の3点です。

  • 広告費や宣伝費がかからないため
  • 中古住宅として扱われるケースがあるため

1点目に、モデルハウスは見学そのものが宣伝・広告目的としています。そのため、見学期間が終了すれば広告や宣伝の役割を終えます。そのため、一般的な注文住宅よりも割安に購入できます。

2点目に、モデルハウスは完成から経年劣化が進行するため、中古住宅に分類される場合もあります。中古住宅に分類されると、さらに価格が安くなる可能性があります。

モデルハウス購入のデメリット

モデルハウスを購入する場合のデメリットは、以下の通りです。

  • 人気の家には抽選になる可能性がある
  • いらない設備がついてくる可能性がある
  • 間取りのカスタマイズができない
  • 住宅瑕疵担保責任の対象にならない可能性がある

それぞれのデメリットについて確認しましょう。

人気の家には抽選になる可能性がある

モデルハウスでも人気のエリアやデザインであれば、購入希望者が多くなる場合もあります。購入希望者が多い場合、抽選となり購入できない可能性がある点に注意しましょう。

いらない設備がついてくる可能性がある

モデルハウスでは、備え付けられている設備はそのままの状態で引き渡されます。そのため、自分たちには不要な設備が付いてしまっている可能性が高いです。不要な設備やインテリア、デザインが含まれている点には注意しましょう。

間取りのカスタマイズができない

間取りがカスタマイズできない点もデメリットです。すでに完成されたモデルハウスなので、そのままの間取りで契約する必要があります。立地や間取りが問題ないか、購入前によく確認しておきましょう。

住宅瑕疵担保責任の対象にならない可能性がある

住宅瑕疵担保責任とは、新築物件で見つかった欠陥を保証する制度です。一般的に、住宅瑕疵担保責任は、10年間適用されます。ただし、建築して1年以内の物件に限られます。モデルハウスで1年以上経過していた場合、住宅瑕疵担保責任を負いません。

住宅瑕疵担保責任の対象とならない可能性に注意してください。

モデルハウスの家具はもらえる?

モデルハウスの家具は、公開期間を終えると家具店などに処分されるか、再利用されます。ただし、条件によってはモデルハウスの購入者に譲るケースもあります。見学に使用されていた家具なので、経年劣化などによって通常よりも割安に購入できる可能性があります。

家具付きの物件として販売されていれば、家具にかける費用の負担がいらない点がメリットです。しかし、展示品として利用されていたので傷や劣化が目立つ場合もあります。お得に購入できる点がメリットですが、家具の品質に問題ないかよく確認しておきましょう。

モデルハウスを購入するには?

モデルハウスを購入する流れは、以下の通りです。

  • モデルハウスの見学
  • 物件の購入申込
  • 売買契約
  • 住宅ローンの決定
  • 引き渡し

基本的には、建売住宅の契約手続きと同じような流れになります。住宅購入までの流れを詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

住宅購入でやることは?買う前と後で重要なポイントを解説

モデルハウスの購入も慎重に考えよう

モデルハウスに備え付けている家具は、もらえるケースもあります。

家具の購入費用を抑えられるメリットがある反面、家具が劣化している可能性もあります。

モデルハウスにもメリットや注意点がそれぞれあるので、購入前に自分の希望や予算など総合的に検討しましょう。

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