住宅選びで、戸建てとマンションのどちらを購入すべきか検討するのは、重要なテーマです。
とはいえ、どちらが自分に合っているか分からず迷う人もいるでしょう。理想の物件を選ぶためには、両者のメリットとデメリットを把握することが大切です。
そこで、本記事では戸建てとマンションのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。どちらの物件が自分に合っているかを把握するための参考にしてください。
お金に関する質問やお困りごとがありましたら、ぜひ「えばさい君の相談室」の無料相談をご利用ください。総合ファイナンシャル・プランニング事務所「EverSide株式会社」では、サービス詳細やお客様の声もご紹介しています。併せてご覧ください。
\ まずは無料でFP相談をしてみる /
本コンテンツはえばさい君が独自の基準に基づき制作していますが、紹介先から送客手数料を受領しています。
戸建てのメリットとデメリット
戸建てのメリットとデメリットについて、それぞれ確認しましょう。
戸建てのメリット
戸建ての主なメリットは、以下の通りです。
- 周囲に騒音を気にせず生活できる
- 管理費や修繕積立金、駐車場代がかからない
- 気軽にペット飼育ができる
- 世帯環境に合わせた間取りにできる
- 土地を資産として残せる
生活面のメリットとしては、周囲への配慮がそこまで必要ない点にあります。壁を隔てて他人が住んでいるマンションと違って、戸建ては独立した建物です。そのため、周りとの騒音トラブルは起きにくい点がメリットです。
同様に、ペットの飼育もしやすいでしょう。金銭的なメリットでいえば、管理費や修繕積立金などの、住宅ローンとは別の費用が不要な点にあります。また、建物の価値が築年数とともに下落しても、土地を資産として残せる点もメリットです。
戸建てのデメリット
戸建ての主なデメリットは、以下の通りです。
- 修繕箇所が出た場合には出費がかさむ
- 駅から遠いなど立地条件は不利になりやすい
- 防犯面はマンションより劣る
- 一般的にマンションより売却しにくい
戸建ての場合、建物に修繕の必要が生じた場合は自分で対応する必要があります。修繕する費用は自分で捻出する必要があるため、急にまとまった資金が必要です。また、駅から遠い場所に建てることが多く、立地条件はマンションなどに比べて悪い点には注意しましょう。
さらに、オートロックなどのセキュリティ面はマンションに比べてぜい弱なので、防犯面の対策が必要になります。最後に、マンションに比べれば立地面などで買い手がつかない可能性が高く、売りにくい面もデメリットとして把握してきましょう。
以上から、戸建てはメリットとデメリットが表裏一体となっていました。
マンションのメリットとデメリット
次は、マンションのメリットとデメリットについて、詳しく確認しましょう。
マンションのメリット
マンションの主なメリットは、以下の通りです。
- 利便性が高い物件が多い
- セキュリティ面は戸建てより万全
- 階段がないので部屋の移動がしやすい
- 共用部分の清掃が不要
- 資産価値が下がりにくい
マンションの場合、駅からのアクセスがしやすい場所に建つ物件が多いです。そのため、利便性が高く生活しやすい点、売却しやすい点がメリットです。また、オートロックや防犯カメラなどセキュリティ面が万全で、戸建てよりも安心して生活できるメリットがあります。
基本的に専有部分には階段がないため、部屋の行き来がスムーズにできる点や、共用部分の清掃が必要ない点もメリットです。さらに、マンションの資産価値は購入後なだらかに下がるため、売却時期によっては戸建てよりも大きな売却益が得られる可能性があります。
マンションのデメリット
一方、マンションのデメリットは以下の通りです。
- 騒音トラブルに発展するリスクが高い
- 管理費や修繕積立金、駐車場代などランニングコストがかさむ
- 居住する部分の利用制限がある
- 管理組合に参加する必要がある
マンションの場合、上下左右の住民と騒音トラブルになる可能性があります。また、マンションの管理組合に参加する必要があるので、集会や決議など組合で決議する問題があれば、出席を求められる点がデメリットです。
また、ペットの飼育や楽器など、専有部分や共用部分の利用制限が設けられている場合があります。マンションは、さまざまな居住者が1つの建物内で生活するため、自分の思い通りにならないケースもあるので、利用制限がある点に気をつけておきましょう。
金銭的なデメリットとしては、修繕積立金や管理費、駐車場代がかかる点です。戸建てに比べて、ランニングコストがかさむ点は注意しましょう。
将来の資産価値はどうなる?
戸建てとマンションでよく比較される問題が「将来の資産価値」です。将来的に売却する場合を考えて、少しでも資産価値が下がりにくい物件を選びたいと考えている人は多いです。一般的に、戸建てとマンションいずれも築年数が古くなれば資産価値は下がります。
ただし、資産価値の下がり方は戸建てとマンションで異なります。戸建ての場合、早くに資産価値は目減りしますが、土地の価値は下がることはありません。一方、マンションの場合は緩やかに資産価値が下がり続けます。
一般的には、マンションの資産価値が高いと思われがちですが、売却時期によっては戸建ての方が高く売れるケースもあります。とはいえ、エリアや物件の立地、間取りなど資産価値はさまざまな観点を総合的にみながら判断されます。
将来的な資産価値が担保されるかは、やはり物件によって異なるので、内見時や物件の提案時に、しっかりと確認しておきましょう。
戸建てとマンションに向いている人の特徴
戸建てとマンションどちらも、メリットとデメリットは存在します。そのため、最終的には自分や家族がどのようにメリットとデメリットを捉えるかが重要です。
メリットとデメリットだけでは判断できない人向けに、戸建てやマンションに向いている人の特徴を、それぞれ確認しておきましょう。
戸建てに向いている人の特徴
戸建てに向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 郊外でいいので周囲を気にせず生活したい
- 子どもがいる、または将来的に子どもとの生活を考えている
- 庭付きの家が欲しいと思っている
- ペットと一緒に生活したい
- なるべく広い家に住みたい
- 世帯環境にあわせて間取りを変えたい
- 改築やリフォームを気軽にしたい
戸建てのメリットは、周囲に気兼ねなく生活できる点でした。そのため、やはり周りへの配慮を必要最小限にしながら気兼ねなく暮らしたい人は、戸建てを選びましょう。また、広い敷地でペットや子どもと生活したい人も戸建てがおすすめです。
庭で食事や家庭菜園、ガーデニングといった生活ができる点も戸建てのメリットです。庭を使える趣味がある人であれば、戸建てのほうが暮らしやすいといえるでしょう。また、子どもの進学や親元を離れた際に、間取りを自由に変えられるのも、戸建てのメリットです。
将来的にも長く住み続けることを前提にするなら、戸建てを選ぶと良いでしょう。
マンションに向いている人の特徴
次に、マンションの購入が向いている人の特徴です。以下の特徴に当てはまる人であれば、マンションの購入を検討してみましょう。
- 駅からのアクセスを重視している
- できるだけ利便性の高い生活がしたい
- セキュリティ面が万全な環境で暮らしたい
- 10年以内の売却も視野に入れている
仕事で会社と自宅を行き来する人であれば、やはり駅からの近さは重要なポイントです。マンションは、駅からのアクセスの良いエリアに建つことが多いので、アクセスを重視したい人にとっては、マンションが向いているといえます。
また、駅周辺はスーパーやデパート、病院などの施設が充実しているエリアが多いので、利便性の高い生活ができる期待が高いです。できるだけマンション周辺で買い物など済ませたいなら、マンションを選ぶと良いでしょう。
セキュリティが万全な点もマンションのメリットです。子どもがいる世帯や、高齢世帯であれば、防犯カメラやオートロックのあるマンションで生活できると安心できます。最後に、10年以内に売却を検討している人もマンションを選ぶと良いでしょう。
戸建てとマンションのどちらが良いかは人それぞれ
戸建てとマンションのメリットとデメリットをそれぞれ解説しました。戸建てとマンションは、どちらも一長一短あるので、単純なメリットとデメリットの比較だけでは決められないでしょう。
自分や家族がどのような生活を望んでいるか、よく検討しながら選んでください。
\ まずは無料でFP相談をしてみる /
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手保険代理店で9年間、主に個人のライフプランニングを通した顧客の相談を行う。1500件を超えるこれまでの相談経験から、顧客の課題や悩みに幅広く寄り添える独立系のFPを志し活動している。FPとして顧客の相談を行う一方、3つの金融メディアにて社会保障制度や奨学金制度、家計をテーマにした執筆活動も並行して活動中。