生命保険に加入するとき、「高度障害状態でも保険金が受け取れます」という保険を聞いたことあるいは加入されている方、多いのではないかと思います。
では、どんな状態が高度障害状態かご存知ですか?
身体障害者1級に該当したら?それとも3級程度の障害状態からOKなのでしょうか?解説していきます。
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高度障害状態ってどんな状態?
高度障害状態で保険金が給付される生命保険にご加入中の方、「約款」を細かくご覧になったことはありますか?
この「約款」に定められた状態のみが「高度障害状態」に該当するので、それ以外の条件で身体障害者1級に認定されても、保険金は給付されません。
では、一般的な高度障害状態を見てみましょう。
- 両眼の視力を全く永久に失ったもの
- 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
- 中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
- 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
- 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
分かりやすくすると
- 両目が完全に視力を無くした。(両目の視力が0.02以下で回復しない)
- 発音できない、しゃべれない又は自分で食物を食べることが出来ない状態
- 自分では何もできない状態(食事、着替え、寝起きなど)
- 両手首から先がなくなった。(動かなくなった)
- 両足首から先がなくなった。(動かなくなった)
- 片方の手首から先がなくなり(動かなくなり)かつ、片方の足首から先がなくなった(動かなくなった)
- 片腕が動かなくなり、片足の足首から先がなくなった(動かなくなった)
このような状態を指します。
如何でしょうか?障害の中でもほぼ自分では何もできない状態のみが高度障害状態に該当するといえます。
某保険会社の2019年7~9月における死亡給付金と高度障害保険金の支払い件数を見てみます。
死亡保険金 | 高度障害保険金 | |
---|---|---|
支払い件数 | 14,501件 | 463件 |
支払い非該当件数 | 0件 | 286件 |
ご覧の通り、支払い件数では30倍以上の開きがあります。
また支払い非該当件数については、死亡保険金は単純に死亡すれば支払いですので、非該当というのは存在しません。
しかしながら、高度障害保険金については上記の条件に該当するか否かの審査があることから、1.5件に1件は非該当と判定されてしまうような状況といえます。
高度障害状態はハードルが高い
上記のハードルが高いことに加えて、残された家族が高度障害保険金の存在を知らず、請求をそもそもしていないというパターンもかなりあると推測されます。
ですので、保険に加入の際はご自身だけでなくご家族もそろって保険のプロでもあるファイナンシャルプランナーに相談しながら、内容を細かく確認しながら加入されるとより安心だと思います。
特に、今回のような障害状態や介護状態のような保障を考える場合は、具体的に保険金が支払われる状態とはどんなものなのか、どのくらい該当する人がいるのか、といった情報提供をしてくれるFPを探すと良いでしょう。
公益財団法人生命保険文化センター:高度障害保険金を受け取れるのは、どんなときなの?
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2級ファイナンシャル・プランニング技能士
証券外務員1種・貸金業務取扱主任者
不動産デベロッパー、外資系生命保険会社を経て、Ever Side株式会社に入社。金融商品や住宅などの不動産をうまく活用して、お客様が経済的に豊かな人生を送れるよう、アドバイス業務を行っている。ライフプランニングを軸にした長期資産形成アドバイスと住宅予算診断が得意分野。趣味は音楽とドライブ。